平成17年に受験したときに感じた印象で記載しています。
受験当時、電験1種、伝送交換主任などの資格を所持していたこと、大気・水質・振動・騒音の同時受験、1ヶ月前には気象予報士試験受験(&不合格)があった、という背景があるということに留意してください。
なお平成18年度より試験制度が大幅に変更となりました。
共通科目に合格すれば、以降他の試験区分を受ける際に免除されるようになったため、これから取得しまくりたい人には取り易くなったようです(3種取得→1種取得とか。ちなみに平成17年以前の合格者には適用されません…)。
ただし複数試験区分の同時受験は不可能となりました。
あと騒音と振動は1つにまとめられたみたい。
しきいが高くなったかもしれない?
とりあえずこの受験体験記は大気3種、水質3種、振動、騒音の4つまとめて記載してます。
試験の概要
公害防止管理者には、大気、水質、振動、騒音、ダイオキシンなどがあります。
大気、水質は排出量や有害物質の有無などにより1種から4種に分かれていています。
工場には必ず有資格者を置かなければならない必置資格であるため、割と需要がある資格である(と思ってます)。
うちの会社には数百人単位で資格者がいますが…。
年に1回、受験地は大阪とか。金沢ではやってません。
ふむう、ボクにとっては受験地が遠くて敷居が高いわけです!
試験の私見
全てマークシート方式です。
面接とかはないので、マークを塗りつぶすだけで合格できます。
大気3種:
物理問題が多い気がする。
高校レベルの物理(気体の状態方程式とかモル計算とか)を理解していれば結構理詰めて解いていける。
でも暗記しなきゃいけない項目は多い。
水質3種:
化学の問題が多い。
全く聞いたことがないマニアックな分析方法の詳細が問われます。
暗記が主体。
正直つらいです。
振動・騒音:
デシベル計算がいっぱい出ます。
むやみやたらと公式を覚えなきゃどうしようもなさそうに一見思えるが、実は基本的な式とデシベルの定義を理解できればほとんどの式は自力で導出できます。
結果として数学力でなんとかなる。
正直大気はギリギリでの合格でした。
もう一回受けろといわれても受かる自信はありません。
これで1種を受けようとするとさらに追加で訳の分らない単語を暗記しなければならないと考えると…むりぽ。
勉強方法
後述する過去問題集を3年分、各1回ずつやった。
分らない点があったらインターネットの解説サイトでお勉強。
インターネットはすごく便利だ!
個人的な資格取得取得スケジュールのため、準備期間は1ヶ月しかない上に、4つ同時受験という無茶なスケジュール。
1つ当たり1週間で仕上げなきゃいけないので、相当集中して勉強したなあ。
まずは過去問集に載っている古い方の過去問(ボクの場合は平成14年度の第32回)から始めました。
1回目の過去問では、ほとんど全ての問題が手も足も出ないような状態です…。
ほんとにコレは合格できそうにないんじゃないかと不安に思うくらいです。
ですが、あきらめないで解答と解説を読みつつ頑張る!
過去問集だけ読んでいても読んでいても分からないことは、インターネットで検索!
大抵親切な解説が見つかります!
次に2回目の過去問(ボクの場合は平成15年度の第33回)をやる!
そうすると、割とさっきやったような問題が出題されていることが分かります!
手も足も出ないって事はなさそう!!ということが分かってくる。
まあ、相変わらず合格には届きそうにない気がしますがね。
最後に、最新過去問(ボクの場合は平成16年度の第34回)をする。
この段階では、過去2回分から相当解くことが出来るようになっている。
なんとなく合格できそうな気がしてきます。
まあ、そんな感じで1週間で3回分の過去問を頑張って勉強してました。
受験の思い出
受験地は大阪でした。
私は石川県に住んでいるので(先日地震があった能登半島がある県ですよ?)、前日に電車で大阪に乗り込んでホテルに宿泊しました。
いやあ、電車往復賃+ホテル代は結構な出費です。
さらに大気、水質、振動、騒音の4つを受験したので、2週続けて大阪遠征でした。
受験料や参考書のお金もかかっているので、全部合わせると結構な額ですよ。
合格すると会社から祝い金がもらえるのですが、とりあえずは黒字になるように頑張りました。
受験会場は吹田市だったかのなんとか大学。←忘れた。
受験者はどんな人達だったかと言うと、えーと、公害防止に興味がありそうなカンジの人達だったかなあ。
なんとなく若い人が多かった気が…。←覚えていない。
第1週は、午前に騒音、午後に大気。
第2週は、午前に振動、午後に水質でした。
午前の騒音・振動は比較的楽な試験だったのでさっさと解答して、僕としては珍しく早くに退出しました。
というのも午後の水質・大気は相当手ごわい試験だと感じていたにもかかわらず、事前に十分勉強できていなかったので、午後試験までの時間をフルに使って勉強しようと思ったのです。
たしか2〜3時間ぐらい時間があったので、外のベンチに座って勉強していました。
試験会場に来てからの勉強って無駄な足掻きっぽく見られがちだけど、結構効果的ですよ。
直前に覚えたことは、試験中にはなかなか忘れにくいものですよ。
受けた感触では振動・騒音は割りと合格できそうな自信はありました。
大気は計算問題で点を取れるのでいけるかな?水質は暗記中心なのでつらいかな?ってところでした。
自己採点結果は合格基準が60%であるのに対して、騒音68%、大気62%、振動74%、水質77%でした。
自信が比較的あった大気が合格点スレスレ、やばそうだった水質が高得点でした。
まあ、受けた感触と結果はあんまり比例しないわけですよ。